ブラックホール

black hole
該当する日本語なし

 

私たちの太陽の質量の30倍を超える星は超新星爆発後、残った中性子ですら重力によって潰れ始め、こうなるともう星の圧縮を押しとどめるものは何もなくなり永久に縮み続ける。
そうなってしまうと、その星からは光ですら出てくることができなくなる。

詳しい説明は省略するが、この宇宙では光より速いものは何にもない。
その光が出てこられないのだから、ブラックホールから出てくる物質は何もないことになる。
全ての物質を吸い込むだけで何も出てこない、それがブラックホールである。

と、皆さん理解していたでしょう。
ところが、「ブラックホールは蒸発する」と言いだした人がいます。
2018年3月に76歳で亡くなられた、車椅子の物理学者として有名なスティーブン・ホーキング氏です。
氏は、学生の頃に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、通常は5年くらいしか生存できないと言われる病をなんと50年以上も克服し、研究活動を続けました。

今年のノーベル物理学賞を受賞したロジャー・ペンローズ氏は、ホーキング氏の研究仲間であり、もし、ホーキング氏がもう少し生きておられたら、ペンローズ氏とともにノーベル賞を取ったであろうと思います。
残念です。