相対性理論(2)

アインシュタインは、1921年ノーベル物理学賞を受賞した。その功績は、相対論
ではなく、「光電効果の発見」である。

一般相対性理論は、1916年に発表されているから、相対論の提唱者としてのアイン
シュタインは既に確立されていたにも関わらず、相対論が受賞の対象にならなかった
のは、十数年を経てなお。相対論はまだ一般に認知されていなかったからだ。

一般相対論はともかく、特殊相対論は決して難解な理論ではなかった。なのに受け入れ
られずにいたのは、相対論が導く結果が、世の中の誰もに(特にニュートン力学
勉強した者に)信じられなかったためである。