新聞記事の信頼度

はっきり書こう。産経新聞である。
9月24日の記事に次の言葉がある。
光よりも速い物体が存在することになれば、アインシュタイン相対性理論で実現不可能とされた“タイムマシン”も可能になるかもしれない。
ふざけてはいけない。この記事を書いた記者は本当に相対性理論を勉強したことがあるのか?
仮にニュートリノが光速を超えたことが真実であったとしても、タイムマシンは絶対に作れない。これは断言してもよい。
超光速粒子なら過去へ走る可能性はある。だが、光速を超えることのない、この世の中の物質からタイムマシンなるものができあがるはずもない。ましてや我々が時間旅行などできるはずもない。
作家や漫画家がロマンを語るなら致し方もないが、新聞記事に真面目にこんなことを書くとは、嘆かわしきかぎりである。
これを読んでいる方に理解していただきたい。今回の超光速ニュートリノとタイムマシンは何の関係もない。
但し、超光速ニュートリノが本当に事実なら、現代物理の基礎が揺らぐことは確かである。