ランドマーク

landmark
該当する日本語なし

灯台や鉄塔のような方向の目印になる建物をランドマークというらしい。
横浜ランドマークタワーというそのものズバリの建物ができた1993年くらいから普通に使われるカタカナ語になったのかな。

東京タワーができた1958年に、東京タワーはランドマークとは呼ばれなかった。
京都の大文字焼きも、平安時代や江戸時代にランドマークと呼ばれていたわけではない。
考えてみれば、小さな集落の火の見櫓だってランドマークと言えないこともない。

ちなみに私が弘前に住んでいたころのランドマークは岩木山だった。
方向音痴の私が津軽平野で生きて行けたのは、岩木山のおかげである。

江戸時代の浮世絵に東京スカイツリーが描かれているって話聞いたことありますか?
歌川国芳の作品だそうですか、確かにスカイツリーに見える。

 

セレブ

celebrity
有名人

"celebrity"という英語には単純に「有名人」という意味しかないのだそうだ。
貧しくても、悪人であっても有名であれば"celebrity"と呼ばれる。

しかし日本でのカタカナ語の「セレブ」はかなり意味が異なる。
大金持ちで、優雅で、ゴージャスな雰囲気がないと「セレブ」とは言われない。
そして日本では男声の有名人はセレブとは呼ばれない気がする。

どうも1990年代に叶姉妹が雑誌やテレビに登場したことで今の「セレブ」というカタカナ語が定着したらしい。
2005年頃からの、ヒルズ族の台頭もこれに拍車をかけたようだ。

これをごらんのの女性たちはもちろん「セレブ」だよねぇ。

バグ

bug

本来は「虫」という意味の英語なのだが、カタカナ語としては、コンピュータのソフトウェアの不具合を指す。
計算機の不具合でも、ハードウェアの場合は故障というが、ソフトウェア(プログラム)は経年劣化するものではないので、故障とはいわず、不具合(障害)という。

皆さんは、設計された通りにプログラムが作られていない場合を「バグ」だと考えると思うが実はそうではない。
設計そのものが間違っている場合もやはり「バグ」という。
単純なプログラムミスは検査で見つかるが、設計が間違っている場合は稼働前の発見が非常に難しく問題が大きい。

私がまだ若く、自分でプログラムを書いていたとき、「時限バグ」を思いついたことがある。何年の何月何日何時何分に発生する、あまり大事にならない程度のバグを予め仕込んでおく。
その年月日は、私が旅行に行きたいなあ、思う頃にしておいて、現地に呼ばれて、さっさと対策(自分で仕込んだものだから簡単に直せる)して、会社の出張旅費でその辺を観光して帰って来るというものである。
誘惑に駆られたのは事実だが、これは犯罪であり、ばれたら首どころでは済まないのでやらなかったが、そういう意図的なバグもあるのだよ。

有名な話なので知っている人もいるかもしれないが、銀行のシステムで、預金者に払う利息の小数点以下を切り捨てて、それを自分の口座に集めたプログラマーがいた。
預金者には、一円以下の端数などわからないし、銀行側も気付きにくい。
優れた犯罪だと思ったが、結局はばれている。悪いことはできないのである。

キャスティングボート

casting vote
議長決裁

キャスティングボート」とは、議会において議題の可否が同数の場合に議長の職権で可否を決定することを言う。

みなさんが思っていた意味と違っているでしょう。
普通は、「キャスティング・ボートを握るのは誰だ」などという使われ方をするものだと認識している人が多い。
どうも本来の「議長決裁」が転じて、拮抗する政党あるとき、第三の勢力がどちらにつくかで動向を左右できる場合に、その第三勢力が「キャスティングボート」と呼ばれることが多い。

"vote"には「投票」「議決」の意味がある。
なので、"boat"(小型船舶)ではないし、ましてや"board"(板)でもないので注意しましょう。

なかなか難しいカタカナ語である。

GW

Global Warming
地球温暖化

今年は珍しく台風が上陸しないという希有な年でした。
しかし昨年は多数の台風に襲われ、この冬は大雪が凄い。

天変地異は確実に増えていて、人々はその脅威に対処しようとしています。
だけど、本当に自然が人間に優しくなるためには人間ははかなりの利便性を捨て去らなければならない。
多かれ少なかれ、人間の利便性を求めれば確実に地球は人間が住めない環境になって行くのは明らかだからです。
しかしそれは無理です。
私たちが成人した頃を考えてください。(たった40年前のことです。)
パソコンどころかワープロもなく、スマホどころか携帯電話すらない世界。
水洗便所しか知らない今の子供たちに、汲み取り式便所に戻ることが可能か否かを考えてみてください。
普通に飛行機で移動する快適さを覚えてしまった人が、汽車や船だけで旅行するでしょうか?

「環境に優しい」という言葉は、あまりにも地球を甘く見ています。
地球は、自然は、なにも人間をターゲットに猛威を振るっている訳ではない。
人間も自然の一部だとすれば、自然に合わないものは淘汰されてしまうだけです。

たった40年前にすらもう戻れない。
ならば必要なのは、「環境に優しい」ことよりも「人間の叡智」でなくてはならないと思います。
人間が滅びたって、地球は平気な顔で太陽の周りを回り続けるだろうし、新しい生物を生み出すだろうから。

チーズ

cheese
乾酪

チーズというカタカナ語には「乾酪(かんらく)」という歴とした日本語があるのだが、そんなことを知っている人はまずいない。
中国にも同じ漢字があるので、中国由来だろう。

そもそも「酪」という言葉に「乳から作った飲料」という意味があるので、それを乾かして個体にしたものが「乾酪」なのだと思われる。
飛鳥時代から使われているそうなので、そうとう古くからチーズは食べられていたのだねえ。

「醍醐」という食べ物も、飛鳥時代から存在し、こちらは、バターとか、レアチーズに近い液状のものだそうだ。
ヨーグルトかカルピスに近いという説もある。
究極の乳製品が「醍醐」であるとされており、「醍醐味」の語源となっている。

サイダー

cider
リンゴ酒

サイダー(cider)は、英語では「リンゴ酒」を意味する。
日本で言う清涼飲料水のサイダーは、"lemonlime"と呼ばれるものである。
レモンライムと言えば、日本では、サワー(sour)を作るとき酒を割る液体のことだ。

なぜ、日本でそんなことになったのか調べてみたら、北米で"cider"という言葉が、リンゴや他の果実を搾った果汁を指す使われ方をするようになり、どうも「シャンペン・サイダー」として日本に伝わったらしい。

いずれにしても、ヨーロッパに行って、サイダー(cider)を頼んだら、清涼飲料水ではなく酒が出てくるので注意が必要だ。
ちなみに北米では、炭酸で割られていない果汁が出てくる。