ガラス

glasオランダ語
硝子

これはもうカタカナ語の中でも完璧に日本語化している。
オランダ語の"glas"が語源なのだが、渡来当初は「玻璃」「瑠璃」「ビードロ」「ギヤマン」など色々な呼び方があった。

高橋一生さんがひょうきんにCMに出ているAGCは昔「旭硝子株式会社」という会社だった。「硝子」はガラスと読むが本来は「しょうし」と呼んでいた日本語にガラスの読みを当てたらしい。

英語(glass)の発音は「グラス」に近いが、日本では、グラスというと「コップ」の意味で使われる。コップはオランダ語(Kop)またはポルトガル語(copo)からきているので、もう何が何だかわからない状況である。

更に「カップ」というカタカナ語があるが、これは取っ手がついた「コップ」のことで英語(cup)が由来である。
そして「ジョッキ」は「コップ」の一種で、「カップ」でも「グラス」でもないということになると、ますます混沌としてしまうのである。