イージーリスニング

easy listening
現状適切な訳語の特定は困難

イージーリスニング」は、くつろいで楽しめる軽音楽ということになっているが、日本においては、ほぼオーケストラを中心とするインストゥルメンタル曲を意味する。

初期には、「ムード音楽」と呼ばれたように記憶する。
1970年代の喫茶店でよく流れていたので「BGM(バックグラウンドミュージック)」と呼ばれることもあったが、これはちょっと失礼なことだ。
ポール・モーリア、フランク・プゥルセル、フランシス・レイ、レイモン・ルフェーヴルらフランス勢が特に人気を集めたので、「フレンチサウンド」と呼ばれた時期もある。

フランク・プゥルセルはフレンチサウンドの大御所であり、モーリアもルフェーヴルも彼の楽団で演奏していたことがある。
フランシス・レイは映画音楽の大家としてあまりにも有名である。
ポール・モーリアとレイモン・ルフェーヴルは毎年あるいは二年に一度、来日公演を行った時期があり、その人気から「ラヴサウンズ」という特別なジャンルを作った。
モーリアは「ラヴサウンズの王様」、ルフェーヴルは「ラヴィサウンズのシャルマン」として知られている。