杉原千畝氏を知っていますか

和製シンドラーと呼ばれる杉原千畝氏。第二次大戦下の、リトアニアの在カウナス領事館に赴任していた氏は、ポーランド等からの難民の亡命のために、自らの判断でビザを発行し続けた。
難民のほとんどは、ナチスドイツに迫害されたユダヤ人であった。
彼が救った命は六千人を超える。一ヶ月の間、寝る間も惜しんでビザを書き続けた。ベルリンへ旅立つ列車の中でもビザを書き続け、窓から難民へ手渡したという。
戦後、氏は日本外務省の指示に従わなかったことで解雇される。
最も驚くべきは、氏の名誉回復が成されたのは、2000年の10月10日であったことだ。
彼の言葉である。
「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない。しかし、私には頼ってきた何千もの人を見殺しにすることはできなかった」