アトム

atom
原子

 

アトムという言葉は古代ギリシャで生まれ、「これ以上分割できないもの」という意味だった。これ以上分割できないものが、真空の中に存在してこの世はできていると考えたのがデモクリトス

ところが,19世紀になって、日本の長岡半太郎が、原子にはプラス電荷の芯(原子核)とその周りを回るマイナス電荷の電子という原子モデルを考え、イギリスのラザフォードがこれを実験で確かめた。
原子は、「これ以上分割できないもの」ではなくなったのだ。

そして原子の種類というのは、電子の数だけあることがわかった。(電子の電荷原子核電荷は、±等しい)

さらに、原子核は、プラス電荷陽子と電荷を持たない中性子からできていることが発見された。
同じ原子なのに、中性子の数が異なる場合があって、これを「同位体アイソトープ)」という。
最近話題のトリチウムは「三重水素」と呼ばれ、原子核が陽子一個、中性子二個、電子一個からできた水素である。(普通の水素は、陽子一個、電子一個からできた最も単純な原子である。)

中性子が多い同位体は、放射性同位体ラジオアイソトープ)と呼ばれ、ある期間で崩壊して放射線を出す。(福島第一原発トリチウムを海洋投棄するのが問題視されているのはこのためである。)

さて、前提知識としてこれを了解してもらいたい。
次回、ニュートロンスターに続く。